気になった点は、この2つ。
・パワープレーとなった終盤に、キック精度の高いカルリを交代したのは?
・右サイドからのセンタリングを繰り返し相手が慣れてきたところで仕掛けた中へのグラウンダーの仕掛けがなぜ失敗したか。
2点目については、「いつ仕掛けるんだろう?」「まさかこのまま同じこと繰り返さないよね?」と見ていたところで、仕掛けた展開。ただ、得点には結びつかなかった。
ということで、勝ちに持っていけなかった10分間を再度見てみることに。
状況はというと、横谷に代わって渡邉投入のタイミングから。富山→播戸も交代済みで布陣はこんな感じ。
ちなみに札幌は稲本も交代済み。さらに退場者もだして一人少ない状態。
まずは、ハーフライン辺りでボール奪って、カルリから渡邉へ。投入直後だけに、早くボールに触らせてあげようというカルリの心遣いか。そこから、ゴール前に。播戸が食らいついたおかげで、DFがクリアしきれず、ルーズボールとなるが、反応した清水がオフサイド。
このFKが大宮陣内右サイドを流れて、結局渡部がサイドに出す。ここからのスローイング。画面上に移る札幌の選手は5人。DFラインもハーフライン当たりまで上げてるし、決してがちがちの守りに入っている状態ではない。
82分。大宮陣内、右サイドでボールを奪うと渡邉が前線に張っている清水にパス。清水1人にDF3枚。前半からの清水の調子を見ていると裏へのパスでもよかった気がする。で、このボールですが、清水が落として遅れて上がってきた播戸がキープするもつぶされる。ハイここでビデオストーップ!。
前線は、清水がDF3人に囲まれる状態。播戸には、札幌の選手が2人っ戻ってきてチェックに行く。ピッチ中央を駆け上がっていくドフリーの泉澤で、その後ろを追いかける札幌DF2人。画面上は、大宮3選手に対して、札幌の選手が7人。ボール奪った際のポジションもあるだろうが、清水と札幌DF3人を除けば、大宮2人に対して札幌4人。攻守の切り替えか・・・・。
この時間帯はまだ引いて守る形じゃないから、カウンターから点は十分狙えたのね。
で、おまけを言えば潰されたから仕方ないけど、清水がDF3人引きつけててるから、中央の泉澤に出せれば1点もののシーンか。
はい。ここで得たフリーキック。攻守の切り替えが早く、DF陣が戻っているにも関わらず早いリスタート。残り時間はまだ8分あるんだし、大事に行ってもよかったんでは?
ここから、左サイドに展開。泉澤と和田のコンビ。だんだん合ってきている気がしますね。前の話ですが、ヨンチョル+下平のコンビを超えてほしいですね。それには、泉澤にゴールを狙う姿勢がもっと必要ですかね。
83分。札幌の攻撃。ピッチを広く使い。大宮陣内右サイドへの縦パス。ヘディングからのルーズボールに対して、渡部が簡単にタッチラインに出す。
戦術面や、ピッチ上の選手の考えはわからないけど、大宮の選手はこういうプレーが多いと感じている。もちろん出すところや、敵のプレスがあるんなら仕方ないんですが。この場面は、加藤の戻す選択肢もあったわけで、わざわざ相手ボールにしなくても・・・。
これは、クリアボールだけじゃなく、大宮の攻撃のシーンでもよく見られる。CKやクロスを跳ね返されると、マイボールからか簡単にタッチラインに見送る。「ここで粘って、相手のDFが崩れている・ばたついている間にもう1トライ!」と感じるシーンがしばしば。こっちがつらいときは相手もつらいとき。一旦切るのとすぐにもう1度しかけるのと、どっちが相手にとって嫌かを考えてプレーしてほしい。
まぁ、素人考えですけどね。
結局、このスローインから右サイドで粘られて、中央にセンタリング。ナザリトに合わされてしまう。菊地と横山で挟み込んでるとはいえ、逆に言えばうまく間に入られたシーン。ヘディングは、ゴールバーを越える。
ここで、カルリに変えて大山投入。
はい。大宮が右サイドから押し込んだシーンで、ストーップ!。
どうやら大山が前目に張る感じ。ただ、右サイドが中心。で渡部、渡邉、大山の3人で崩す感じか。DFラインは、菊地・和田が最後尾に残っているものの、横山と金澤が並んで高い位置をとる。DFラインは、だれか残して流動的に攻撃に顔を出す感じ。
いいですね。相手DFも捕まえづらいだろうし。
86分ごろ。札幌のFK。ペナルティエリア左サイドにロングボールを入れられるも和田がうまく対処。ただ、ここからが遅い・・・。札幌DFは戻り切っていない状態。ドルブルで持ち上がる泉澤に対してプレスをかけて攻撃を遅らせる。で、戻したボールを回している間に、札幌陣内でDF布陣が完成。
大宮の攻撃は、右サイド中心。渡邉がニアや中央へのパスを上げるもDFに阻まれる。大山は、ペナルティエリアに掛る辺りでボールを引き出すように動く。更に流れてきた和田までからんで、右サイドに人が密集。ボールは奪われないものの、上げるポイントはほぼ同じ。人が密集しているとはいえ、味方も多いわけだから自分から中に仕掛けていく選択肢があってもよかったかと。
で、センタリングについてはまずまずの精度なんですが、FW陣にうまく収まらないというか合わないというか・・。これだけ引かれるとピンポイントで合わせないとね。難しいです。
88分。札幌GKのキックが流れて大宮陣内へ。ゴール前に迫られるも懸命にクリア。これを大山が拾うもサポートはなく、逆に相手FWのナザリトにつぶされる。既に集中というか、攻守の切り替えの早さで負けてますね。うーん。
この攻撃を最後に、札幌は攻撃に人数かけないようになる。まぁそりゃそうですよね。アウェーで大宮相手ですもん。一人少ないんだもん!。逆にこの時間までよく粘ったなぁという感心のほうが強い。
で、来ました89分。今まで単調に右サイドに張ってコントロールしていた渡邉が中に入っていくシーン。
渡邉が金澤にボール預けて、ゴール前へDF1人釣りながら走りこんでいく。中央は、播戸と清水がそれぞれDF2人を引きつける。で、ペナルティエリア外で逆サイドからするすると侵入してきたドフリーの泉澤。泉澤が受けたボールは、DFに詰められるも、左にかわしてシュート。違うアングルからみると、シュートコースは空いてるし、よい選択。決めてほしかった。
ここでAT突入。残り4分。ここで、菊地が上がってのパワープレー狙いにでる。横山もあげれば?と思いつつも、ナザリトいるからなぁと思っていると、ナザリトが交代。
とはいえ、札幌ロングボール入れてくるからさすがに横山まで上げるわけにはいかんか。
大宮最後の惜しいシーン。
大宮陣内、渡邉がボールキープ。センターサークル付近から、左の和田へ。和田が前線に泉澤に縦パス。泉澤が中央にドリブル仕掛けて、DF2枚を引かせてサイドにスペースを作る。ここに上がってきた和田へ。和田が中央へセンタリング。このボールを札幌GKがなんとか触るも渡邉の前へ。渡邉がシュートするも密集地帯で、DFに当たる。さらにこぼれ球を、渡部がゴール前へ早いボール。これを菊地がヘッドで合わせるも、ボールはゴール左に外れる。
この後は、見せ場なく試合終了。
ということで、最初に上げた2点ですが、まずパワープレーについては、ATに入ってから。それまでは右サイドで試合作ってたし、菊地も上がってなかったし。大山投入は、前線・トップした辺りで攻撃の形を作りたかったんではないかと。ただ、右サイドに張りすぎてた感じはありますね。
で、2つ目のグラウンダーで仕掛けての失敗。まぁ、失敗というよりはFinishの精度か・・・・。結局。頑張れ泉澤!。
できればもっとゴール前に入り込んで行くシーンがほしいですね。右サイドで形は作れましたが、逆に中はしっかり守られているし、攻撃が単調になってました。もっと、えぐるったり、中に切れ込んだり。バリエーションがほしいですね。頑張れ大剛!。
ということで、気になった点の確認は終了。で、結局10分+AT4分振り返るのに1時間以上かかってしまった・・・。
さて、ついでといっては何ですが、すっかり忘れてた菊地のスーパーゴール(決まっていれば)も振り返っておきましょう。
前半5分です。ハーフライン右サイド辺りからのFK。キッカーはカルリ。当然ゴール前に上がる菊地。一旦DFに跳ね返されるも、金澤が拾って再度カルリへ。ここからファーサイドの清水へ。清水がヘディングで競り勝ちフリーの菊地へ。背面からのボールをそのままダイレクトにボレー。フリーなんだしもっと落ち着いて!周りも声かけなきゃ!と感じながらも、これ決まってたらスーパーゴールだな!と感じたシュートでした。
では
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